Life・らぁいふ・メダロット!

第十八章   「お野菜のがお好き」

  

 

紅蓮と共によもぎ餅を食べている最中、
夢野ミコと言うアイドル志望の女性のコンサートを見る。
が、しかし、そこで
カスミとミコは大激突をしてしまうのであった。



「それでね、その女さぁ、
 アタイのことバカにしたんだよぉ!
 くっそぉ〜〜!!」

「これこれ、校長室であまり騒いではいかん。
 それより顔を赤十字軍並みに赤くして、
 一体どうしたのじゃ?」

「せ、赤十字軍って・・・。
 と、とにかく!!
 その女、アタイ大っっっっ嫌い!!」

翌日の学校の昼休み。
カスミは、校長室を訪れていた。
そこで、校長ことジイちゃんに、
昨日起きた出来事について愚痴をこぼしていた。

「ふむぅ。じゃがの、カスミちゃん。
 昨日の敵は今日の友じゃ。
 それは戦後のことじゃった。
 負傷したワシを見て、
 米兵のジョージがワシに・・・・・」

「ジョージなんて どーでも良いのぉーー!!
 むむむっ・・・!
 ともかく、夢野ミコ、
 その名は忘れないかんね・・・!!」

「夢野ミコ?
 その子なら、この学校の生徒じゃぞ?」

「え、えぇええーー!!!
 ・・・でも よく考えたら、再会したくないしぃ、
 それに、微妙にアタイと
 キャラ被ってるから会いたくないしぃ」

「まぁ、まぁ。
 我が校のスローガンは”ミジンコすら友達”じゃ!
 誰でも仲良くしておくれ。
 ほれ、これが彼女の家の地図じゃ」

個人情報保護法を無視する校長は
さて置き、カスミは悩んでいた。
確かに、このまま険悪な
ムードのままでも困るだけである。
悩んだ末に、カスミが出した答えは・・・・。

「くっそぉ〜、北ってどっちだよぉ。
 ハニーフォース、夢野ミコの家見つかった?」

「オナカスイタッ!」

「え?・・・じ、神社?
 あぁ!ミコと巫女ってことね!
 こりゃぁ一本とられた・・・じゃなくて!!
 ハニーフォース、真面目に探しなさいっ!」

「オ、オナカスイタァ・・・。
 !!、
 オナカスイタッ!」

「ど、どうしたんよぉ、ハニーフォース。
 あの店がどうしたの?
 えーっと・・・ユメノ八百屋・・・。
 ゆ、夢野!!?」

結局、夢野ミコと仲直りするために彼女の家を訪ねるカスミ。
だが、地図の見方がわからずに苦戦する中、
ようやく、彼女の家らしき建物を見つける。
そこは「八百屋」であった。

「や、八百屋って・・・。
 あの女、八百屋なんかに住んでるのぉ?」

ザワザワッ

「いらっしゃーい!!
 新鮮な野菜なら何処にも負けないユメノ八百屋だよぉ!
 今日はお買い得の品が たっくさんそろってるよぉーー!!」

「うげぇ!!
 あ、あの女だ・・・。
 見なかったことにして、にーげよっと」

「?、お客さん!
 今日は新鮮な野菜がいっぱい・・・・・
 って、あの時のハチマキ女ぁあーーーー!!!」

「わ、わ、わっ!!
 大声で変なアダ名を叫ぶなぁーー!!
 ちょ、ちょっとこっちに来いって!」

カスミは顔を赤くしながら八百屋で一生懸命、
働いているミコを連れ出す。
やはりここは、ミコの家であった。

「・・・・フンッ!!笑えば良いじゃない」

「ハァ?」

「どーせ、アタシが八百屋の
 一人娘ってことを笑いに来たんでしょ!!
 ほらっ、笑いなさいよ!
 どーせワタシは野菜まみれの美少女よ!」

「な、何で美少女がつくかなぁ・・・。
 っつうより、アタイはハチマキ女じゃない!
 仲居カスミだっての!」

「片スミだが、フスミだが知らないけど、
 ワタシには関係ないわっ!
 とっとと帰って頂だい。迷惑だわ」

「っぐ、ぐぅう〜〜!!
 人が仲良くしてやろうと思ったのにぃ・・・。
 この新鮮野菜アイドルぅーーーーっ!!」

「なっ!!
 し、新鮮な野菜をバカにしないでよねっ!!
 いいわ!アナタの挑戦状、受け取ったわ!
 出てきなさいビートブレス!」

やはり、ぶつかってしまう二人。
そして とうとう、ロボトルにまで
発展してしまうのであった。
ミコのメダロットはCRN型ビートプレス。
これに対し、カスミは・・・・・。

「こ、こっちだって、負けないんだかんね!!
 ハニーフォース、ガッツで行くよ!」

「オナカスイタッ!!」

「・・・・ミコちゃん。
 今日は大切な”あの日”じゃぁ」

「・・・あっ!!
 そ、そうだったわね。
 フンッ、アンタとの決着はまた別の日にするわ。
 アイドルはスケジュールが過密なのよ!
 それでは、失礼するわ!」

「あっ!!
 ちょ、ちょっと待てぇえ!!
 う、うぅ〜・・・何なんだよぉ、アイツ」

自分のメダロットに”あの日”と言われて、
急にどこかへと行ってしまうミコ。
不満そうな顔をしてそこに取り残されるカスミ。
仕方なく、町をうろつくことに。

「まったく、もぉ〜〜!!
 何なんだよ、アイツ!
 自分から仕掛けたくせに、急にいなくなってぇ〜〜!!
 ハニーフォース、今日はヤケ食い、ヤケ食いだよぉ!!」

「オ、オナカスイタ?」

「これなら、本当に
 ミジンコと友達になってた方がマシだい!!」

「・・・カスミ・・・」

「うわぁあああ!!・・・・って、ナル兄ぃ〜。
 いきなり話かけないでよぉ、ビックリするってばぁ」

愚痴をこぼしながら歩くカスミとハニーフォースの前に、
花屋の制服を着たままのナルミが現れる。

「?、ナル兄何してんの?
 たくさん紙持って・・・」

「・・・ビラ配り・・・。
 町内会の連中に頼まれた・・・」

「な、何気に町内の付き合いを
 大事にしてるんだね、ナル兄・・・」

どうやらナルミは、町内の役員に頼まれたビラ配りを
しているようだった。すると、ハニーフォースが
ナルミの服をグイグイと引っ張る。

「オナカスイタッ、オナカスイタッ」

「?、
 こいつ、メダロットのくせに
 ビラを見ようとしてやがる・・・。
 やるよ、一枚」

「オナカスイタァ♪」

「あっ、アタイにも見してハニーフォース。
 なになに・・・『アイドルの卵を募集中!
 オーディションに受かってアイドルの道を開こう!』
 う、うっわぁ。何かなぁ・・・」

「・・・罠だ・・・」

「へ?わ、罠?」

「その業者・・・眼が黒かった。
 金を貪る・・・・そういう腐った眼だ」

「へ、へぇ〜。
 でも、だいたいこんなの行く人いないと思うけどなぁ。
 アイドルなんて・・・ア、アイドル!!?」

カスミの脳裏に、嫌な予感が走る。
そう、カスミは知っている。
この うさんくさいオーディションに飛びつく女性を。

「あ、あのバカ女ぁ・・・・・
 もしかして、行っちゃったの!?」


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