Life・らぁいふ・メダロット!

第二十章   「一般庶民とアイドルで」

  

 

悪質なサギのオーディションにダマされていた
ミコを救うべく、ロボトルを挑むカスミとミコ。
だが、連携はバラバラ。
このまま無様に負けると思いきや、
二人の意思がようやく通じ合う。



「っけ!!
 何かしらねぇけど、もう遅いんだよ!
 エイシイスト2!!
 ビートブレスにソードのアブザーバー!!」

「そうは・・・させないよ!!
 ハニーフォース!サンスタリーの転倒!」

「オナカスイタッ!!」

[ エイシイスト2。記憶回路一時、遮断。
 3秒間、命令不可能です ]

「な、何ぃいい!!?」

カスミの言うべく、長所のみを生かしたロボトル。
それが幸をそうしたか。
カスミはハニーフォースの転倒を使い、
相手のメダロットの攻撃指示を抹消させる。

「今だよ、ミコ!!
 油断しているエイシイスト2に攻撃だぁ!」

「わかっているわ!!
 ビートブレス、ドライブAのレーザー!!」

「了解!」

ドカァアアアアアアン!!

[ エイシイスト2。
 頭部ダメージポイント40、機能停止します ]

「っぐ!!や、やばい、アンビギュアス2一体だけ!
 逃げろ、アンビギュアス2!!」

「だから、そうはさせないって!!
 ハニーフォース、
 サンスタリーのチャージドレイン!
 相手の速度を落とすよ!!」

「オナカスイタッ!!」

まさに、連携プレイ。お互いが今できること。
今の自分の長所を最大限に生かすことで、
自然にこの二人は通じ合うのである。
続けて、チャージドレインを使い、
アンビギュアス2の速度を落とすカスミ。

「ア、アンビギュアス2!?
 何チンタラ走ってんだ!
 もっと早く逃げろぉおお!!」

「無駄よ、ダメロッターさん・・・・?
 ビートブレス!
 トドメのドライブA、レーザーよっ!!」

「了解!!」

ドカァアアアアアアアン!!!

[ アンビギュアス2。
 頭部ダメージポイント10、機能停止します ]

これぞ、タッグロボトルとも言うべきであろう。
自分の役目を果たしあう。そして、勝利をもぎとる。
見事、カスミとミコはロボトルに勝利するのであった。

「ア、アンビギュゥアス2!!
 や、やべぇ、逃げろぉおおーーー!!」

「あっ!!ちょ、ちょっと待ちなさい!
 せめて、都会行きの
 チケットだけでも置いて行きなさい!!」

「んなケチなこと・・・・。
 ミ、ミコぉ〜。もう良いじゃん。
 ロボトルも勝ったし、アンタも助かったんだしさぁ」

「っく!・・・この恨み、
 有名になってトーク番組で笑い話にしてみせるわ!」

「あ、あっそう。(このこと言ったら、
 まず大事件になると思うけど)」

こうして、ロボトルを制したカスミとミコは、
共に帰路につくことに。
初めは喧嘩ばかりしていたこの二人だが、
今ではもう・・・・・。

「・・・・ハチマキ女。
 アンタの言いたいことは、わかったわ」

「へ?言いたいことぉ?
 (もう家に帰りたいことかなぁ)」

「ワタシも認めなければいけないわ、
 アナタのことを・・・。
 くやしいけれど、認めるわ!!アナタを!」

「み、認める?何かよく分からないけど、
 別に良いってぇ!アタイはアンタと友達に・・・・」

「ワタシのアイドルのライバルとして、認めるわ!!
 これからは、脚光を取り合うライバルよ!」

「はぁあ!?
 ア、アタイはアイドルなんか目指してないやい!!
 ま、まぁ、アタイも美少女だけど、
 アイドルは興味ないっての!」

「ッフ、今さら何を。
 だったら何であの偽のオーデションに来たのかしら?
 アナタも、アイドルを目指すために来たのでしょ!!」

「ち、違うって、アレはアンタを・・・・」

「言い訳無用!!
 ガラスを突き破って来るほど来たかったんでしょ!
 芸能界ではそんな言い訳、通じないわよ!」

ミコの最大の勘違い。
彼女はカスミがオーディションを受けるために、
ミコの所へ来たと思っていたのだ。
誤解を受けたカスミだが、どうしようもできずに・・・・。

「まぁ、良いわ!!今日この日がワタシ達の誓いの日よ!!
 将来、どちらがアイドルとして観衆の前に立つか・・・!」

「あ、あのさー・・・」

「仲居カスミ!!その名、覚えておくわ・・・!
 ついでに、野菜を買うならウチに来なさい!
 行くよ、ビートブレス!!」

「う、うん、ミコちゃん」

「おーい・・・・」

ミコは勘違いをしたまま、立ち去っていく。
その姿を、あきれた眼差しで見送るカスミ。
ハニーフォースと二人きりになったその場に、
凍りついたように、固まる。

「ア、アイドルってぇ・・・・・・。
 う〜ん、でも悪くないかもっ。
 どうかなぁ、ハニーフォース!!
 アイドル、仲居カスミって!」

「・・・・・オ、オナカ、スイタァ」

「せ、切ない目でアタイを見ないでぇ!!
 もうーーーっ!!
 良いよ、どーせアタイは一般庶民だよ、
 一般庶民ーーーーっ!」

こうして、カスミの怒りと共に日は落ちていくのである。
将来、果たしてミコはアイドルになれるのであろうか。
それは、未来だけが知る彼女の運命・・・・。


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