Life・らぁいふ・メダロット!

第二十三章   「残り時間:25分」

  

 

カスミが、誘拐された。
その一言に凍りつく鈴姉・紅蓮・ミコ。
共に、カスミの友達であり、親友の彼らは
何とかしようと、策を練るが・・・・。



「ワ、ワタシの学校の校長が従業員なの!?
 あのジジイ、若いころ何してたのよ・・・」

「それよりも、道は示された!!
 後は自分の足で走るのみ!今すぐに その者の所へ・・・」

「ダメよ!!そんな時間、存在しないわ!
 もっと近代技術に頼らないとね」

「(宇宙人の円盤か?)」

何と、若いころの校長先生がハッピーランドの
建設に携わっていた張本人にであった。
今すぐに校長のもとへ向かおうとする紅蓮だが、
やはりミコがそれを制止する。

「はい、店員。これは夢野ミコ仕事専用の
 1つ目の携帯電話よ。アナタはこれを持って
 校長のもとへ行き、校長にワタシ達を
 経路へと導いてちょうだい!」

「は・・・はいっ!!わかりました!」

「さて、準備は整ったわ。後は作戦実行あるのみ!!
 良い!?誰か一人でもミスをしたら、そこで・・・終りよ」

「わ、わかってる!!
 救いを求める者を救うことこそ、真の男!!
 この山田紅蓮、カスミを救い、なおかつ悪も成敗する!」

「が、頑張ります・・・絶対にカスミさんを、助けます!!
 皆さん・・・頑張りましょう!!」

「残り時間は50分。
 それじゃぁ、ハチマキ女奪還作戦、開始よ!!」

こうして、作戦は開始されたのである。
勢いよく、喫茶店を出て行くミコと紅蓮。
店内に残った鈴姉は、急いで戸締りをして、
小学校にいる校長のもとへ行こうとするが・・・。

「えぇ〜と、み、店の鍵はっと。
 あ、あった!!早く学校に行かないと・・・!」

バタンッ

「・・・・・・・回覧板・・・・・・・」

「キャァアアア!!ビ、ビックリしたぁ。回覧版ですか。
 そ、それより!カスミちゃんが危ない・・・!!
 ごめんなさい、どっかに置いといて下さい!」

「・・・・・・?・・・・・・・・。
 カスミが・・・・・・危、ない・・・・・・・?」

突然の来訪者。それは、回覧板を持ってきたナルミであった。
だが、そんなことにも構っている暇は無く、鈴姉は小学校へと
全力疾走するのであった。そのころ、紅蓮のミコは・・・・。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・まだ目的地は見えないのか!?
 残り40分を切ったぞ!!」

「はぁ、はぁ・・・ま、まだよ!!あと少し、
 あと少しで見えるハズ!」

「くそっ!こんな時こそ、宇宙人の円盤が
 頼りだと言うのに!小型の電話は持っていて、
 なぜ円盤は持っていない!?」

「携帯持っている人間の10割は、
 円盤なんて持ってないのっ!!」

全速力で走る紅蓮とミコ。迫り来るタイムリミット、
すなわち、カスミの命。誰かが失敗すれば、
その時点ですべてが費える。
そのプレッシャーは半端ではなかった。

「み、見えた・・・見えたぞ!!
 目的地が見えた!残り時間は!?」

「の、残り時間・・・35分!!
 この分だと、目的地に着くころには残り30分程度。
 忍び込んで電力室に辿り着くまで・・・ギ、ギリギリだわ!」

「っく!!悪いように計算通りというワケか!
 それより、連絡は まだなのか!?」

「・・・・・だ、ダメ・・・・・・!!
 まだ、着てない・・・・・!」

「っちぃ!!連絡が来なければ・・・
 れ、連絡が来なければ・・・・・・・」

「そこで・・・・・終わり、よ・・・・・・!」

残り時間、35分。しかし、未だに鈴姉からの連絡は来ない。
ハッピーランドに入る前には、連絡が来なければ間に合わない。
だが、・・・・・。

「ど、どうするの!?とうとうハッピーランドの門まで
 来ちゃったわ!!れ、連絡は・・・来ない・・・!」

「くそっ!!・・・じ、時間は!?」

「・・・に、27分・・・!」

「い、行くしか、無い!!
 もう連絡は待っていられない!俺達の勘だけで・・・」

プルルルルッ、プルルルッ・・・ピッ!

「ワ、ワシじゃ、校長先生じゃ!!
 もうハッピーランドには着いておるのか!?」

「ま、間に合った!!は、はいっ!!今から入る所です!
 電力室への最短経路、おしえてください!!」

窮地の場に、わずかな光。
何とか、電話は間に合った。
こうして、紅蓮とミコのハッピーランド、
侵入作戦が決行される。
携帯電話を片手に、建物内に入っていく二人。

「まずは左じゃ!!ワシの記憶が間違っておらんかったら、
 赤い旗が見えるハズじゃ、そこを右に曲がる!」

「わ、わかったわ!!赤い旗・・・あ、あった!!
 それで次は!?」

「宇宙人!!残り時間が25分を切ったぞ!!
 電力室まで、どれくらいかかるんだっ!」

「あ、慌てないで!!校長先生!
 電力室までは、どれくらいの時間がかかるの!?」

「・・・お、恐らく、今から全速力で行っても・・・
 30分は、かかる・・・!!」

それは、信じたくない真実。
校長から発せられた言葉に、ミコは噛みついた。

「ちょ、ちょっと待って!!それじゃぁ、私達はっ!!」

「じゃが・・・短縮できる方法が、無いワケではないのじゃ。
 けれども、あまりにもリスクが大きすぎる!」

「っく!!その電話を貸せっ!・・・おい、聴いているか!!
 なぜ迷う、なぜ逃げようとする!?
 俺達男が戦わなくてどうする!
 男ならば・・・カスミのために、誰かのために、
 真っ赤な剣となれ!!」

今から どれだけ速くいっても、電力室へは30分はかかる。
道はあるのだが、それを推奨できない校長。
それにキレた紅蓮が、校長に説教をする。

「!?き、君、なぜ・・・・・わ、わかった!!
 そこから緑色のランプがあるドアがあるハズじゃ!
 そこに入れ!」

「緑色のランプ・・・あれか!!宇宙人、こっちだ!」

「わかったわ!!・・・・・待って!!
 の、残り時間・・・20分を、切った!」

「っぐ!!急げ!今は走ることにのみ、集中するんだ!」

意を決した校長が、再び紅蓮とミコを道案内する。
紅蓮とミコは急いで、ドアへと入るが、
そこに待ち受けていたのは・・・・。

バタンッ!!

「はぁ、はぁ・・・・こ、この部屋は・・・・・・・。
 暗くて、よく見えないぞ・・・・」

「あっ!!・・・・あ、アレを見て!!」

「ん?・・・・うっ!!こ、これは・・・・・・・・
 は、ハシゴが・・・・・たくさん、ある・・・・!?」


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